鴇色の頬
-Karte1- 「ルヴァ・・・。頭が痛い・・・どうにかしてくれ」 日の曜日のお昼も過ぎた頃にジュリアスが真っ青な顔をして私の私邸の私 室に来ました。今にも倒れそうに扉にしなだれかかっていて今にも倒れんば かりです。 (・・・何だか色っぽいですね。はっいけません病人相手に私は!!) 痛みで瞳を潤ませているジュリアスは誰が見ても艶っぽいと言う言葉でし か表せないような表情で触れれば落ちんばかりの状態でいくらノーマルなル ヴァでもドギマギしてしまう 「どうしたのですかぁ?ジュリアス、頭痛がするのですか少しそこの椅子に でも座って待っていて下さいね。え〜と・・・頭痛薬は何処にありましたっ けねぇ〜」 と収納上手ではないルヴァは薬棚をごそごそと捜し出した。その様子にジュ リアスは「日頃の整理整頓をしっかりしろっ!!」と言いたかったのだが余りの 頭痛にその言葉も言えず弱々しく 「・・・・何でもいいから早く何とかしてくれ・・・」 としか言えなかった。何だか頭の中に小さなボールが幾つも跳ねているよ うに痛いガンガンと言った音が聞こえてくるような気がする・・・。ガンガンと 言った音は脈と一緒に聞こえてきて・・・どうせなら、気を失った方が良いと 思えるほどの痛みが襲う・・・・。 「あぁ〜・・・。ありました、見つかりましたよジュリアス。」 病人を前にしてのんびりと帰ってくる・・・。所詮人の痛みの度合いなど他人 には伝わらないのだ。この痛みがルヴァに伝わったのなら即座に薬棚をひっ くり返して音速のスピードでルヴァは走り寄ってくるだろうに・・・。とジュリ アスはガンガンと音が響く中(・・・案外余裕ではないか。)と思われる思考と 共にルヴァをきつく睨んだ。 「さぁ、ジュリアスこのコップいっぱいの水でこの錠剤を飲んで下さいね。」 とルヴァはコップいっぱいの水と言うところを強調して水の入ったコップをジュ リアスに手渡した。少し不思議に思ったが痛みが和らぐならそんなことは気に していられない、ジュリアスは渡された薬と水を引ったくるようにして受け取 ると薬と水を一気に飲み干した・・・。 「ふぅー。これで良くなるのか・・・ルヴァ。」 (薬を飲んだ安心感で少し痛みが和らいだ気がする・・・。) 薬を飲めば直ぐ効くと思っている単純なジュリアス。 「えぇ、多分効くと思いますよ。あっ水は全部飲みましたか?」 「・・・飲んだ」 「あぁ、それは良かった(*^。^*) いえねぇ〜。よく(水を飲まないで薬を飲め る)と自慢げに話している人がいますが全然自慢出来ることではないんです よ・・・」 先程のコップいっぱいの水の謎をルヴァは説明してくれているようだ・・・。 「喉の奥には食道と気管に分かれいるんですが、食べたものが入るのは勿論食 道です。その食道に食べたものが入るのは喉ち○こに食べたものが触れるか ら普通は閉じている食道が開くのですけど、水を飲まずに薬だけを飲むと食 道が開ききっていないうちに薬を飲むので、薬が食道で突っかかってしまう のですよぉ〜」 といやにあっさりとルヴァは言った。 「っそ、それで、詰まった薬はどうなるのだ?」 「えっ!あぁ、それはですね。成分の強い薬なら潰瘍になってしまいます。つ まりですね、成分の強い薬が食道を溶かしてしまうのですよ。だから気を付 けましょうね」 最後にニッコリとルヴァは微笑んで注意した。 「ジュリアスの頭痛は多分疲れから来るものでしょう。今日は暖かくして早く 寝て下さい。」 「だが、しかし・・・。残した仕事が・・・」 今日の内にやっておきたい仕事がまだあるというのに・・・。 「貴方が倒れれば周りの者が困るのです。貴方が倒れれば、皆の執務にも影響し ますよ。いいのですか?」 ルヴァはジュリアスの泣き所を付いてきつめに言った。 (まったく貴方は、自分の身体より。執務のことなんですから・・・。困ったもので すよ・・・。クラヴィスに相談しなくてはなりませんねぇー) 「地の心・光知らず」とでも言おうか・・・。 「あぁ、分かった。今日はゆっくり休む。」 ルヴァの言ったことがよほど効いたのか、しゅーんと肩落としてジュリアスが ルヴァの言うことを聞いた。 「本当に早く休んで下さいね。ジュリアス・・・」 「あぁ・・・分かっている。」 そう言うと、ジュリアスは礼を言って帰ろうとした。頭が痛いと言ってきたジュ リアスなのにえらく薄着なのに気が付いたルヴァは上掛けをジュリアスの肩に掛け てやった。ジュリアスは嬉しそうに微笑むと馬車に乗り帰っていった・・・。そこで ルヴァはあることを思い出した・・・。 「そう言えば・・・あの薬は誰も飲んだことがない出来たての新薬でしたねぇ〜。でも 薬本に載ったのですから心配は無いですよね・・・。ふふ・・・」 と何やら気になる言葉を残しつつルヴァは館に戻っていった・・・。誰も居なくなっ たルヴァの館でルヴァの不審な言葉を聞く者は誰も居ない・・・。この新薬、果たして 大丈夫なのかどうか・・・。それは、次のお話に続く・・・。 BACK NEXT 文中のルヴァ様の台詞で「喉ち○こ」のこの表現に 迷いましたよ(汗)医学用語で行こうか、一般に言わ れているもので行こうか・・・。でも、結局皆様に馴染 み深い一般的な方にしました。 この中にも書いたように薬の飲み方については本 当にお気を付け下さいねv病気を治そうと薬を飲ん だのにその薬で病気になっちゃぁ切ないですもんね (T▽T)可愛い感じにしたかったんですが、調子っ こ出ていますか(笑)?