DAHLIA 2
ダリア
                   ・・・・ふわぁん。          とても良い香りが調理室の中を羽毛のように軽やかに漂っている。         「ジュリアスさん、何を作っていらっしゃるの?」          今は自由選択の授業中だ。この時間だけは、学年全体でフラワーアレンジメント・料理・         ダンスこの中から自分のやりたい物を選んだ物の教室に行く事になっている。週に2時間や         ることになっているだから他のクラスの生徒と同じ授業を受けるのだ。クラヴィスは、フ         ラワーアレンジメント。ジュリアスは料理を選択した・・・         「チーズケーキよ。」         「そうなの!本当美味しそうねぇ」          他のクラスで同じ部活のリュミエールはジュリアスの後ろから覗き込んで歓声を上げた。         「そんな、大げさだわ。普通のチーズケーキなのに・・・・」         「いいえ、そんな事ないわ。ジュリアスさんの作るお菓子は本当に美味しいって評判です          もの・・・」         「ほんとう?」                ジュリアスは少し恥ずかしそうに顔を俯けて言う。         「えぇ、本当です。」          リュミエールはニッコリと微笑みながらジュリアスの少し解けたエプロンのリボンを結         び直しながら言う。         「ありがとう、リュミエール」         「いいえ・・・。でも、そんなに大きなケーキを作ってどうするの?」         「これは、お部屋がお向かいの貴女とルヴァに上げようと思って・・・」         「本当に?ありがとうジュリアスさん。でもそれでも食べきれないと思うのだけれど・・・」          そう言うとジュリアスは紺碧の瞳をまぁるく開き頬を薔薇色に染めた。         「あっ、後はクラヴィスに上げようと思って・・・。」         「ふふ・・・・そうなの」         「何で笑うのリュミエール。何か可笑しいかしら・・・・」          ジュリアスは何処か不安そうに眉を潜めた。         「いいえ、可笑しくないわ。でも・・・・ふふっ、お二人は本当に仲良しさんでいらっしゃ          るのね」          何気ないリュミエールの一言にジュリアスは真っ赤になってしまった。         「そんなに顔を真っ赤にして・・・ジュリアスさんてば、苺みたいよ・・・うふふっ」         「意地悪ね、リュミエールったら・・・」                 白く恥ずかしさの余り朱の掛かった頬をぷくっと膨らましてジュリアスはチーズケーキ         を切り分けた。         「ごめんなさいね。でも、ジュリアスさんが余りにも可愛らしい反応をするから」         「そんなこと無いもの・・・」          ジュリアスは切り分けたケーキをケーキボックスに入れてリュミエールに渡した。         「どうぞ、リュミエール。同室のルヴァとご一緒にどうぞ・・・」         「まぁ、本当に頂けるのね。意地悪をしてしまったから頂けないかと思ったわ」          リュミエールは本当に嬉しそうにケーキボックスを見つめた。         「そんな意地が悪いことしないもの。だってリュミエールとはお友達ですもの」          ジュリアスは誰もが見とれるほどの天使の微笑みを浮かべた。その微笑みと言ったら、         心に不浄な物を持っていない者でも見ているこちらの方が避けてしまうような神々しさが         あった。この学園の生徒ならまず瞳を逸らしてしまう・・・・         「ありがとう、ジュリアスさん。」          そう2人が和んでいるうちに授業の終了のベルが鳴った。         「今日の授業はこれでお終いです。皆さんしっかり後かたづけをしてから寮に戻って下さ          いね。」          その教師の言葉に『はい』と皆答えると一斉に片付けを始めた。面倒な事でも嫌なこと         でもそう言う気持ちでダラダラやっていれば時間も掛かるし、手が抜けて『またやり直し』         と言われてしまう。だから皆文句も言わずにテキパキと後かたづけをして帰っていった。          だが、ジュリアスだけは寮のある方向とは別の方向に歩いていく・・・。         「あら?何処に行くの?ジュリアスさん、寮にはお戻りにならないの?」          心配したリュミエールが声を掛けた。         「えぇ、まだクラヴィスはフラワーアレンジメントのお部屋に居ると思うからケーキを渡          そうと思って・・・」         「お部屋が同じなのだから、お部屋で待っていればいいのに・・・・」         「そうなんだけれど、早く渡したいから・・・・じゃぁね、リュミエール」          そう言うとパタパタと廊下を小走りにジュリアスは走っていった。          (廊下は走ってはいけませんよって何時も言われているのに・・・。ジュリアスさんたらよ           ほどケーキを早く渡したいのね。本当にお二人ったら・・・・)          「仲良しさんなんだから・・・・」          リュミエールはジュリアスに貰ったケーキを嬉しそうに持って心を弾ませながら寮に戻っ         ていった。                  
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    あ゛〜っっ!何だか大変だわ!何だか知らないけれど大変だわ!    書いている私が恥ずかしくて・・・。恥ずかしすぎて汗が出てくるわ・・・。    しかも、こんな女の子らしい言葉なんて使わないから無理が生じてき    ている(汗)文中変なところがあるとは思いますがお許し下さい。お言    葉遣いが余り宜しくないのです・・・・私。     あぁ、因みに今回良いところを攫っていったリュミエールさんの身    長は163cmデス・・・・。くそーーーっ、また私の身長が届かないぞ!!