もう、動けない・・・・・
足と
わき腹を刺されて
相手が持っているナイフからは
ポタリ・・・・・ポタリ・・・・・
私の血が滴り落ちている。
わき腹を押さえてはいるけれど
ドクッドクッと脈にあわせて血が流れる・・・・・
あぁ・・・・・・こんなに流れたら死んでしまうのに
早く止血をしないと死んでしまう・・・・
早く
はやく
ハヤクッ
まだ、あの人に言い残したことが
伝えたいことがあったのに・・・・・・・
たった
たった一言だけ・・・・・・・
「・・・・・・・・・・」と
【花信風】
「ジュ・・・・・ス・・・・・」
「・・・・・」
「ジュリアスってば!起きなさいよっ」
聞き覚えのある声に呼ばれて起きる。私は確かに今血の海の中に横たわってい
たハズなのに・・・・
「ちょっと自分が勝ってるるからって居眠りなんてしないでよね〜」
ハッキリとしない意識の中でうっすら瞳を開けると目の前のチェス盤を挟んだ
向こう側にオリヴィエが居た。
「・・・・・オリヴィエ?」
「なによ!全く楽勝だからって居眠りしなくっても良いでしょっ!失礼しちゃう
わね」
「・・・・・・・」
「ちょっと大丈夫?顔色が悪いよ・・・・具合悪いんだったら止めようか?」
「いや・・・・でも・・・・」
「良いよアタシは別に今度また続きすればいいじゃん。駒はこのままにしてサ☆
今日はもうゆっくり休みな・・・・ね。」
オリヴィエは立ち上がるとまだ座っているジュリアスの頭をぽんぽんと触った
触ってから「しまった!」と思った。ジュリアスはこういう事を嫌がるのだ・・・。
しかし予想を反してジュリアスからの叱責はなく
「有り難う・・・・オリヴィエ」
と言う。
「どうしたの?アンタ・・・何時もと違わない?」
「たまには素直になろうと努力をした結果なのだが・・・・」
「ふふっ・・・・そう、良いんじゃい?その努力、素敵だと思うよ☆」
「じゃあね」と帰ろうとするオリヴィエをジュリアスが最後呼び止める。
「オリヴィエ・・・今日は何日だったか・・・・」
「ん?今日は12月10日だよ☆もう直ぐあの下半身男の誕生日だって五月蝿いジャ
ン!あんな奴のために何かしてあげなくても良いと思うんだけどアタシ。じゃ
あね!バイバ−イ」
直ぐジュリアスに背を向けて部屋を出ていってしまったオリヴィエはジュリ
アスの表情を知らない・・・・。
「12月10日・・・・・。【あの日】から半年も時間が戻っている」
ジュリアスは震える手を必死に押さえた・・・・・。
【戻る】
と言う事で5月のイベントに向けてこんな本を
作っています。冒頭部分だけの発表と言う事で御
免なさい!!クラジュリなのにクラヴィスまだ出て
来てないしっ!!誠に申し訳ない(ペコリ)もう少
しはUPしようと思っていますが・・・・
続きは5月のスパコミのイベントにて・・・・。