蒼 穹 8
    「・・・・・?」     (誰かに呼ばれたような気がしたのだが・・・)       星彩を写した海を目の前にした白亜の館にその人は居た・・。何の不自      由もなく平和にその館に彼の身の回りを世話をする使用人達と暮らし      ているジュリアスだが何時も何かが足りないような気がしていた・・・。     (毎日が充実しているのにこの虚無感は何なのだろう・・。何もかもが足り      ている筈なのに・・何かが足りないと思うのは何故なのだろう・・・)                       
一体何が
      この土地に来てからと言うもの時折この誰かに呼ばれるような感じ      と、突然訪れるこの虚無感にジュリアスは悩まされていた・・・何かがあ      るのだろうとジュリアスは自分の心内に問いかけたり・・・身体の調子で      も崩したのかと薬を飲んだりもしたが、結局は堂々めぐり・・・何をやっ      ても自分では解らないまま毎日を過ごしていた・・・。           心の中の虚空を感じて・・・           空を茜色にする夕日が           水平線に沈んで行ってしまったような                 そんな悲しみを心に抱きながらジュリアスは毎日を過ごしていた・・・。            二人を繋ぐ時はもう直ぐ、歩み寄ろうとしている・・。遠く離れたこの      二人を繋ぐ絆は・・・運命の輪は回り始めた・・・。                必ず向かえに行くから、                       どうか私を待っていて・・・・              
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     蒼穹をここまで読んで下さってありがとうございました。 このSSはこれで一応「第一部」として今回で終了いたしま す。でも、この続きを果たして待って下さる方がいらっしゃ るかどうか不安なんですが・・・。