温泉へ行こう
−温泉に着いた編−
「いらっしゃいませ・・・。」
着物(ルヴァが教えてくれた)の女性たちが三つ指を付いて守護聖達の到着を歓迎する。
「さぁ、長旅でお疲れでしょう。どうぞ、こちらに・・・」
女性たちが守護聖達の荷物を受け取ろうとする。
「おぉっと、レディにこんなに重い物を持たせるわけにはいかない。自分の荷物は自分で持
つからそんなことは止めてくれ・・・・。」
悲しそうな声色でオスカーは仲居に言った。
「お客様。これが私たちの仕事でございます。どうかお気になさりません様にお願いいたし
ます。」
そう言って仲居はオスカーの荷物をスッと持つと仲間の仲居の所に行き守護聖達を部屋に
案内した・・・。
「わぁ〜!ひろぉーい!」
部屋に着くなりマルセルが大きな声で叫んだ。
「いやぁ〜ん!すごい景色のいいところじゃなぁ〜い☆」
オリヴィエもえらく気に入ったようだ・・・。それもそうだ、女王の計らいで9人1つの部屋に
された守護聖達も始めはブツブツ言っていたものの部屋に着けば9人一緒など気にならなくな
った。それは、あまりにも広く大きな部屋で人数的には多い9人でもあまりにあまるくらいの
部屋だった。そしてその部屋の外には・・・
「おい見ろよ!外に風呂があるぜ!」
「あ〜本当ですね。あれは露天風呂と言いまして、景色を楽しみながら入るお風呂なんですよぉ」
「へぇ〜・・・。なんだか面白そうじゃねーか」
「直ぐにでも入りたいねぇ〜v」
3人は露天風呂に心を奪われていたがそこに声がかかった・・・。
「露天風呂もいいが・・・自分の荷物を片付けたらどうだ?」
振り向くと直ぐ後ろにジュリアスが立っていた・・・だが、いつもの厳しくこちらも萎縮してしま
うような言い方ではなかった。
「おいっルヴァッ!!どうしたんだよジュリアスの奴!いつもなら雷ドッカーンだろっ」
「えぇ、どうしたんですかねぇ。ジュリアスまるで別人のようですよ・・・・(汗)」
「何か身体に悪い物でも、食べたのかな?」
ジュリアスの別人ぶりに3人はヒソヒソと話し込んでいる。
「どうしたのだ?3人とも・・・」
キョトンとした顔でジュリアスは頸を傾げる・・・。その姿が可愛らしい・・・可愛らしい?
「おいっ!ルヴァ!お前可愛らしいってなんだよ!」
「それはですねぇ(///)」
「でも何だかジュリアス様、いつもと違うよね。ルヴァ様の可愛らしいって解りますよ」
「たっ確かにな・・・・(///)」
「・・・・そなた達、どうしたというのだ?さっきからヒソヒソと・・・」
何を話しているのかとジュリアスは3人に顔を近づけたが、サササと3人は散ってしまった。そし
て何故だか3人は顔が真っ赤だ・・・。
「おかしな者達だな・・・・」
「・・・・ふっ」
「何だクラヴィス・・・」
「別に・・・」
「そうか・・・」
そう、お前は知らない方が良い・・・。あの3人がお前をどの様に見ていたかなんてな・・。正装でない
お前はいつもの重厚な雰囲気は無く実際の年齢よりも若く見える。顔からは厳しさが消え今はその
完璧なまでの美貌が前面に出ているのだ。やっかいなことだ全く・・・。
「さぁ皆、各自の荷物の片付けがすんだら「温泉」とやらに入ろうではないか・・・。」
鶴の一声ならぬ、ジュリアスの一言で守護聖達はいそいそと自分の片付けをし始めた・・・。
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