温泉に行こう

−何故何故どうして布団編−
             「ふわぁ〜・・・。おい、腹も膨れた事だしそろそろ寝るべーよ」           ゼフェルが顎が外れそうなくらい大きな口を開けて欠伸をしながら言った。          「そうですねぇ〜、今日は皆さんもお疲れの様ですし・・・。早く寝て疲れを取った方が           良いのかもしれませんねぇ」           ルヴァも「ふわぁ〜」と欠伸をしながら眼を擦った。          「確かここの仲居さんが”お隣にお布団を敷いておきました”と言っていましたよ」           ニッコリと微笑むリュミエールは何処か楽しそう。          「じゃぁ、早く寝よーぜ!」           ゼフェルは勢い良く隣の襖をスパンッと開けるするとそこには・・・・          「まぁ、なんて素敵なのでしょう・・・・(ウットリ)」           そこには隣の布団と布団がぴっしり引っ付いて人数分ずらぁ〜と並んだ布団が敷いて          あった。          「なっなぜ、この様に隣と密着しているのだ」          「さぁ?部屋が狭かったのだろう?」           嘘をこいたクラヴィスである。布団が敷かれている部屋は相当な広さだったし、別に          この様に布団を敷き詰めなくても充分に余裕があるのだ。それなのにだだっ広いこの部          屋の中央にぴっしり敷き詰められた布団を誰もが不思議に思った。          「部屋が狭いねぇ〜?」           オリヴィエはクラヴィスの発言に横目でチロリとジュリアスを見る。ジュリアスはク          ラヴィスの言葉を鵜呑みにしたようで”そうか、そうか”と納得したように頷いている。          (全く、純粋って言うか。馬鹿って言うか。鈍感って言うか。ジュリアスってば・・・)           ふぅ〜と溜息を付くオリヴィエの横にいつの間にかリュミエールが音もなく近寄り立っ          ていた。          「恐らく、親睦を深めやすいようにと配慮して下さったのですよ。ねぇ、クラヴィス様。」          「あぁ、そうだな。リュミエール、親睦だな。親睦。」           なぜか2人とも親睦と言う言葉を強調するのだった。2人はニタリと唇を歪ませると          うっすら寒い雰囲気を漂わせた。          ・・・・・ぞくーんっ!          「何なんだ!この背筋が凍るような寒気はっ」           湯当たりから全快したオスカーが叫ぶ。          「それはいけませんオスカー、風邪を引いてしまいますよ。ささ、皆さんも風邪を引いて           しまいますよ早く明日の為に寝ましょう。」           「流石は優しいリュミエール」と皆に思い込ませたリュミエールは皆を寝床に移すの           に成功した。          「さぁーっ!誰がドコに寝るのかなぁー☆くじ引きゲームッ!」                       えぇ!?くじ引きなのかよ!!          「くじ引きなんて冗談じゃねーよ!俺は好きなところに寝るンだーっっ!!」            ゼフェルが布団を取ったもん勝ちと走り出そうとした時、オリヴィエがゼフェルの浴          衣の帯を【むんずっ】と掴んだ。          「ぐえぇえっ」           まるでカエルが潰された様な声を出してゼフェルは畳に倒れ込む          「なにすんだよ!オリヴィエ!!」          「このアタシに逆らおうってーのが1億万年早いんだよ!!」           ずももももぉーっと妖気を発するオリヴィエには誰にも逆らえず皆しずしずと厳かに          くじを引くのであった・・・・。    
BACK