水、その恐ろしさ
「久し振りに皆でお食事でも一緒に食べませんか?」
そうリュミエールが言った。
「皆とは誰の事だ?」
「ジュリアス様・クラヴィス様・オスカー・オリヴィエ・ルヴァ様で・・・」
どういう人選なのか分からなかったが別段断る理由も無いので約束を受けた。
「では、私が皆様に連絡しておきますので・・・。あぁ、ジュリアス様。持って来ま
した書類はここに置いておきます。」
そうだった。リュミエールは頼んであった書類を持ってきたのだった・・・。なの
にリュミエールが私の執務室に入ってくるなり開口一番に(お食事でも・・・)と
言うので、大切な事を忘れてしまっていたではないか・・・。ふぅ、危ない。しかし
リュミエールの館での食事ともなるとハーブを使ったとても香りの良いものばか
なのだろうな・・・。約束したからには刻限に遅れる訳にはいかぬ。早く執務を終わ
らせなければ・・・・。
とジュリアスはセッセと執務をこなすのでした・・・。
「お招き有り難うございます。リュミエール」
食事会の席に案内されたルヴァはスッと席に着いた。先に来ていたオスカーとオ
リヴィエそれと珍しい事に時間よりも前に来ているクラヴィスがいた。何やら不気
味さを感じながらもオリヴィエ達に手を振った。
「随分と皆さんお早いのですね・・・。」
「あぁ・・・(抜け駆けされない様に・・・な)」
「そうねぇ〜。誰かさん達に抜け駆けされないようね★」
ハッキリとオリヴィエは言った。不穏な空気が流れた時、扉が開いたリュミエー
ルに付き添われてジュリアスが姿を現した。リュミエールがエスコートをしてチョ
コンとジュリアスは椅子に座った。その姿が可愛らしくその場にいる面々の鼻の下
が伸びる・・・。
「早く出たつもりだったのだが、私が一番最後のようだな。・・・待たせてすまなか
った。」
(いいえそんなことはありませんよ)とルヴァが言おうとした時、すかさずリュ
ミエールが言う
「いいえ、まだ約束の時間には早いですし遅刻ではありませんよ・・・ジュリアス様」
ニッコリとリュミエールが微笑むとジュリアスは、ほっとしたように微笑む。リ
ュミエールの「ジュリアス好感度ポイント」獲得で嫉妬に燃える面々をよそにポイ
ント獲得者のリュミエールはジュリアスの真っ正面に腰を下ろした。
「皆さん、お揃いになったことですしお食事会を始めましょう」
カチャカチャと言う音と一見楽しく談笑しているような雰囲気のリュミエールの
私邸の一室。だが、先程からジュリアスが食事をしているのをじーっと見ている人
がいる。何だか居心地が悪くなり次第に食事を口に運ぶスピードが遅くなり、そし
てナイフとフォークをテーブルに置いた。
「・・・リュミエール、私の顔に何か付いているか」
自分の真っ正面にいるリュミエールに聞く。
「いいえ、別に何も付いていませんよ」
これまたリュミエールはニッコリ微笑むとまたじーっと見てきた。
「じゃあ、なぜ私の顔をさっきから見るのだ」
同席している守護聖達は(また、リュミエールに先越される!!)と内心ドキドキ
心臓バコバコ言わしている(笑)。
「ご存じですか?ジュリアス様・・・」
「・・・・?」
「食事をしている時にじーっと見られる羞恥ってSEXしている時に感じている羞
恥と一緒なんですよ!」
がちゃぁぁぁーんと皆一斉にフォークとナイフを
落とした。そして、ジュリアスの顔を見ると
「見るなっ!」
と一喝されてしまった。でも、刹那の瞬間に見たジュリアスの頬は苺の様に赤く
なっていた。
「ジュリアス様のお顔が拝見できて嬉しいです。ささ、どうぞお食べになって下さ
い」
あんな事を言われて食べれるヤツなどリュミエールくらいしかいない・・・。赤い顔
をして俯いているジュリアス。そして、ジュリアスの羞恥顔を見れなかった守護聖
は頭を掻きむしって悔しがり、その顔が見れたリュミエールは満足げに満面の笑み。
そして・・・・そして、ジュリアスは2度と「食事会」に出席しなかったとさ。
終わり
・・・で?何なの?と仰りたいでしょうが
ただ、このネタを講師に聞いて書きたくな
ったのです。すみません(T▽T)