Eulalia
          「ジュリアス様v」           「何だっ!?誰だ、そなたは・・・・」            これがジュリアス様との3年振りの出会いだった。           「ジュリアス様、あの時僕に気が付いてくれなかったんだよ」            メルが頬をぷーっと膨らまして拗ねる。子供扱いはしないでと言っているが自分自           身まだまだこういう子供な態度を取ることがお子ちゃまである。           「しょうがないですよ、メルさん随分と変わったから・・・・」           「そうかなぁ、全然変わったつもりはないんだけどなぁ」           「なにさ、メルそれで落ち込んでるのかい?」            オリヴィエとティムカはメルと一緒にカフェテラスにいた。何だか最近元気のない           メルを励まそうとここに来たのだが落ち込んでいる理由を聞いてしまえば(たいした           理由でもなさそうだ)と2人は思っていた。           「はい・・・・」           「そんなに落ち込むことないんじゃないんですか?」           「そうそう、べっつにたいしたことナイじゃんv」            「ねぇ」とオリヴィエとティムカは目を合わせて言い合う。           「わーん、僕にとってはたいしたことなんだぁ」            とメルはテーブルに突っ伏して泣き出した。           「あ゛〜、泣かないでよ!アタシ達が虐めてるみたいじゃない。分かった、分かった            からチョコパフェ頼んであげるからもう泣くんじゃないよ!」            オリヴィエはウエイトレスを呼び止めるとチョコパフェを頼んだ。           「ぐずっ・・・ひっく・・・バナナは入れないで下さい・・・・」           「はいはい・・・・・」            少々呆れながらも追加として注文を付けた。            (まったく泣きながらも自分の食べ物への執着は忘れないんだねぇ〜)           「メルさん、これハンカチ使って下さい」       「ありがとう・・・」            ゴシゴシと目元の涙を拭うメルは大きなアルストロメリアの形をした入れ物に入っ           たチョコパフェを食べた。           「うぐうぐ、おいしい・・・・ぐずっ・・・・。」           「あーもう、泣くか食べるかどっちかしな!」            オリヴィエはティムカと共に頼んだフレッシュフルーツの盛り合わせのイチゴをぶ           すっと1つフォークで刺して口の中に放り込んだ・・・。険悪なムードを察したのかティ           ムカがその場を和まそうと別の話題を振る           「でっ、でもメルさんがそれほど大人になったって事じゃないですか?」           「そっそうカナ?」           「そうそう、ティムカちゃんの言うと〜り★」            何処か投げやりのオリヴィエの解答。           「で、でもね。僕早く大人になりたくて頑張ったんだよ!毎日頑張って牛乳も飲んで            背も大きくなったのにジュリアス様ってば気付いてくれなかったんだ。ジュリアス            様と並んでも格好悪くならないように頑張ったのに・・・・」            その言葉を聞いてオリヴィエの目ん玉が飛び出る。           (メルちゃん、アンタってばジュリアスのこと好きなのねぇー。全然気が付かなかっ            たわ(汗)ジュリアスにはクラヴィスって言う恋人がいるんだけどねぇ〜3年前には            もう付き合っていたはずだけど・・・あぁ、そうか!あの時はお子ちゃますぎて分か            んなかったのねぇ。可哀想なメルちゃん、この恋も淡く弾けちゃうわね・・・)            そう、メルは過去に大恋愛をしたのだ。それは従姉のサラ・・・結局はパスハの元へと           嫁いでしまった。「お姉ちゃんを取らないで!」とパスハに面と言った挙げ句パスハ           が自分よりもサラを愛していることを知ったメルは「この恋は諦めよう」と諦めてい           たのだ。           「オリヴィエ様、どうしたら良いんでしょうか・・・」            困ってしまったティムカはオリヴィエなら自分よりも「恋愛」という事に関しては           知っているだろうと助けを求める。           「う〜ん、困ったねぇ。」           (ティムカちゃんもメルもジュリアスのコト知らないしねぇ。かと言って本当の事を            言うのも酷だしね〜。煽り立てるのも先が見えているしね〜どうしたもんかしら・・・            あらっ!!あそこにいるのジュリアスじゃない!)           「やっほーvジュリアスッ!」            これまたどでっかい声でジュリアスを呼び止める。           「何だ!オリヴィエ騒々しい・・・。」           「いやだ!そんなに怒んないでよ・・・。ちょっと時間があるならお茶しない?」            オリヴィエはここぞとばかりにジュリアスを誘う。           (いっつも忙しいから、なかなかつかまんないのよねぇ〜。この機会にメルちゃんの            こと何か良いヒントを貰えるかも知れないしねぇ〜・・・)            メルは?と言えば顔を真っ赤にして下を向いている。           「ね〜え、ジュリアス☆アンタの好きなタイプってどんな感じ?」            分かり切ったことをジュリアスに聞く。           「なっなっ、何だ!そなたはいきなり(///)」           「恥ずかしがんないで言ってよ♪」           「む・・・・(///)そうだな・・・・」            俯きながらもジュリアスはモジモジと話し始めた。何時の間にかメルとティムカが           ジュリアスの方に近付いているのが見える・・・           「背がすらりと高くて・・・」           「うんうん。」           「意見を違えて争いをしようとも結局は許してくれて・・・」           「んで?」           「影ながら私を見守っていてくれるような・・・」           「それから?」           「そっ、そんな者が良い・・・(カァァァァァーーーー)」           「はいはい・・・そんな人が良いんだってさ!わかった?」            オリヴィエの言うことは勿論ジュリアスにも聞こえているのだがジュリアスはそれど           ころではない。自分の言ってしまった事に恥ずかしさを覚えてゆでダコ状態である。           「・・・・分かりました。」                      (ちょっと、酷な事しちゃったカナ?でも、本人の口から自分とは懸け離れた(酷い)            好きなタイプを聞いちゃえば諦めもつくかと思ったんだよねぇ〜。今の話を聞いて            それとなくジュリアスが好きな人間が分かったでしょう!幾らお子ちゃまでも分か            るわよねぇ〜。こんな分かりやすいことないもん・・ね・・・・)           「僕、もっと頑張ります!」                      (アレ!?ちょっ、ちょっと待ってよ!私の計画と・・・)           「もっと牛乳飲んで背を伸ばして!占いの腕を上げて!それから・・・」           「ちょっと待ちなさいよ!メル!!今の話聞いて分かんなかったの?」           「何がですか?」            メルはキョトンとした瞳をオリヴィエに向けてくる・・・           「だめだこりゃ・・・ぜっんぜん分かってないじゃん。」           「さてと!僕部屋に帰って牛乳飲まなきゃ!オリヴィエ様、失礼します」            「さてと・・・」と言うところから既にメルは走り出しておりオリヴィエが止めようと           した時は既に姿形もなくなっていた・・・。           「元気ですねぇ、メルさん」           「元気ねぇ〜。ティムカ、さっきのジュリアスの話聞いて何か分かんなかった?」           「何がですか?」            ティムカはニッコリと笑みを浮かべた。           「侮れないねぇ・・・アンタも・・・流石一国の王様ってヤツかしら?」           「オリヴィエ様?」           「何でもないよ!さぁ、ジュリアスアンタはまったく罪作りなヤツなんだから!ほらっ            もう行くわよ!」            オリヴィエの声に顔を上げたジュリアスはまだ頬が真っ赤だった。           「何時まで顔を赤くしてんのよ、まったくしょうがないねぇ〜。ちょっとぉー、冷た            いおしぼりちょうだーい☆」            世話焼きのオリヴィエはこれから起こるだろう事にうんざりしながらもおしぼりを           取りに行った・・・。 果たしてメルの努力は報われるのか?それはメルが成長する数年後までお預けなのでした。         
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             煮詰まってグルグルしているうちに分けのわからん物を書いてしましました。 反省。メル×ジュリと言うかメル+ジュリですよね・・・。  恋を諦めないメルちゃんには、Eulalia−エウラリア−「すすき」花言葉は 活力・勢力デス。