煌めいて

           君想う・・・・・・・・。
           空が輝いて・・・・
           空が煌めいて・・・・・
           心 ときめいて・・・・・


           君想う・・・・・。
           「ジュリアス様、お茶でもどうですか?」             リュミエールから出されたお茶は淡い琥珀色をしていた。            「あぁ、頂く。すまないなリュミエール気を遣って貰って・・・」               「いいえ、とんでもございません。」             ジュリアスの正面に座りニコリと微笑む。            「何時もお忙しいでしょうジュリアス様。たまにはこんな時間もお持ちになられ             ると心が穏やかになりますよ・・・」            「あぁ、そうだな・・・・。私は何時もそなた達に心配をかけてしまうな、自分の身は             自分で管理しろと言いながらもその管理を皆に心配されてしまっては・・・・フッ」             少し自嘲気味にジュリアスはコクリと一口静かに飲み干す。            「皆に好かれていないことなど当に知っているのだ。厳しい叱咤ばかりで優しい言             葉を1つも吐かない人間をどうして好きになれようと言うか・・・。だから、私は             せめて皆の負担を軽くしようと・・・・」            「知っております・・・・」             ジュリアスの言葉を遮るように珍しくリュミエールは強い口調で言った。            「知っております。私はジュリアス様が皆の仕事をも引き受け皆の負担を軽くして             いることを知っております・・・。ですが・・・・」            「・・・・・?」            「ですが、【皆に好かれていない】と言うのは違っております。どうかその様に仰             らないで下さい・・・・・。」              リュミエールはジュリアスの言っていることが心外だとばかりにひたとジュリア            スを見つめる・・・・。            「ジュリアス様は厳しいだけの方ではありません。厳しさの中にも優しさがありま             す・・・その者を想って言っていると言う優しさが含まれています・・・。              現に私もジュリアス様・・・貴方に優しさと弱さは違うものだと教えていただき             ました。今迄の私の思いを【それは違う】と打破して下さった貴方をどうして嫌             いになど・・・・想えましょう・・・・」            「リュミエール・・・・」            「ジュリアス様、覚えておいて下さい・・・・貴方を嫌いな人間などおりません。叱咤             をし正しい道へと導いて下さる貴方を・・・・嫌いな人間などおりません・・・」                         息をすることも忘れ、一気にここまで話したリュミエールはふと我に返り自分は            ジュリアスに対し失礼な事を言ってしまったのでは無いかとジュリアスを見る            「・・・・・っ・・・・・・」            「ジュリアス様っ」             見つめたジュリアスは涙を流していた。弱いところを人には絶対に見せなかった            ジュリアスが今リュミエールの前で泣いていた・・・                        「申し訳ありません、ジュリアス様。私はとんでもないことを申したのでは・・・」            「違う、・・・・違うのだリュミエール・・・・そうではない・・・嬉しいのだ。何時も誰かに             そう言って欲しかった。だが私の強がるプライドがその言葉が一度でも欲しいと             人に望めなかったのだ・・・ふっ・・・・うっ・・・・」             一度切れてしまった感情の糸は戻らず・・・ジュリアスはただリュミエールに抱か            れながら涙を流し続けた            「ジュリアス様・・・・どうかそのように気を張らずに・・・・貴方を嫌いな人間など・・・」            「・・・・・っ・・・・」             声にならない嗚咽はリュミエールの優しい肌触りのする布を濡らし続ける・・・            「ジュリアス様・・・・私は貴方を心の底から愛おしいと・・・恋しいと想っています。             貴方の支えになりたい・・・そう私は願っています・・・・・ジュリアス様・・・・・」            「・・・・・・っ・・・・・?」            「私は貴方を愛しています・・・・・・・・」             リュミエールは優しく力を込めてジュリアスを抱きしめるがジュリアスからの口            からはただの一言も紡がれなかった・・・。だが、ジュリアスの白い指先は【ぎゅっ】            とリュミエールの服を掴んだまま離れることは無かった・・・・。ジュリアスのその手            がどんな言葉よりもリュミエールは嬉しかった
    
            どうか・・・・・

            どうか・・・私の側にいて・・・・

            いつでも
            いつの時でも
            手を伸ばせば触れられる
            振り向けば触れられる
            吐息が触れる

            そんな距離にいつでもいて・・・・・・・・・・
            
BACK