恥じらい4

〜作戦実行その2〜
 
         「何なのだっ!!オスカーこの様にっ引きずるなど・・・・ふんっ!離せ」           何が起きているのかというと、例の湖にどうしても「行かない!」と言うジュリアス          を仕方がないので手を仲良く?繋いで連れてきているのだ・・・。          (俺だって尊敬するジュリアス様をこの様にお連れしたくは無かったサ。だが、この           方が俺の話術で押しても引いても「行かぬっ!!」の一点張りだから仕方なく引きず           っているんじゃないか。グイッ!おっと、振り払おうとしてもムダですよ。貴方の力           では絶対無理です!)←強調          「何故、そなたは必要に湖に拘るのだ!!」           ジュリアスは腕の力ではダメだと悟り、しゃがむようにして全身で抵抗する。          「っく!だから、言っているではないですか!!湖に吊り橋を作ったから見ていただきた           いとっ・・・くっこのっ!」           ジュリアスの全身全力の抵抗で「ジュリアス誘い出し作戦」がどえらく難航している          オスカーだがここまでやられちゃこっちも意地だとばかりにしゃがんだまま後ろに体重          を掛けているジュリアスの身体を引っ張る・・・ジュリアスが動いた後には道が出来てしま          っている。          「い〜や〜だぁぁ〜」          「絶対に来ていただきますからねっ!」           オスカーの額には珠のような汗が浮き出ている。息は荒くぜーはー言っている。           その頃湖では・・・・。          「ちょっと〜遅いんじゃないの?あのエロスカーの奴!なんかしくったんじゃないでし           ょうね・・・」           キリキリと自分の指の爪を噛み締めるオリヴィエ。          「・・・・・・。」           クラヴィスはと言うと、先程から地面にしゃがみ込んで小枝で「の」の字を書いてい          る。の・の・の・の・の・の・・・・・・。地面は「の」の字ばかりだ。          「俺が様子を見に行ってきましょうか?オリヴィエ様。」                     クラヴィスの小枝がポキッと折れるとすかさず新しい小枝を手渡ししているヴィクト          ールがすくっと立ち上がる。オリヴィエは「あぁ?」と間抜けな声を出す。          「そうしてくれる?悪いね。全くあのエロスカーの奴、任せとけって言っておきながら           使えない奴!」           ヴィクトールがしていた役割を変わる。          「では、見てきます。」          「頼んだよぉ〜★」          「・・・・・」           と言った具合でエロスカー・・・もと言い。オスカー&ジュリアス待ちなのだ・・・。クラヴ          ィスの「の」の字も書きすぎて地面が深く掘れてしまっている。          「クラヴィス、そんなに掘っちゃうと・・・」                     ツンッと何かが小枝の先に触れて、クラヴィスがそれを持ち上げる。・・・デロデロデロ          ォ〜・・・・          「ぎゃぁぁぁぁぁ〜っっっ!」          「・・・・・(ブクブクブク)」           あまりに深く掘りすぎたためにミミズが釣れてしまった。クラヴィスとオリヴィエは          白目を剥いてその場に倒れた・・・。          「オスカー様は一体どうなさったんだ・・・」           森の中を歩きながらヴィクトールはズンズンと歩いていた。するとズルズルと言う何          か引きずる音と何やら言い合いをしている声がする。          「離さんかぁ〜」          「嫌です〜」                     この声はジュリアス様とオスカー様だな、「ジュリアス様をお連れするなんて長いこ          とジュリアス様のサポートをして信頼ばっちりの俺には簡単なことだ!」とオスカー様は          仰っていたがどうもダメだったらしいな・・・。           ヴィクトールは声のする方に歩いていくとしゃがみ込んで両腕をオスカーに引っ張ら          れているジュリアスがいた。          「・・・・オスカー様。」          「ヴィッ!ヴィクトール、これはだな・・・・」                     あれ程大きな事を言った手前ばつが悪い。          「あぁ、ちょうど良かったヴィクトール。助けてくれ!」           ジュリアスは必死な面持ちでヴィクトールに助けを求めてくる。ヴィクトールはズン          ズンとジュリアスの近くに歩き出すとジュリアスの手を取り立ち上がらせた。          「助かったぞ、ヴィクトール。礼を言う」           あぁ、良かった。やっと助かった・・・。偶然とは言えヴィクトールが居てくれて良かっ          た。全くオスカーの奴は何を考えているのだ!ぷんすかっ!           ?ヴィクトール、何故何時までもそう私の手を握っているのだ?え?オスカーと話が          あるから少し待ってくれ?分かった・・・・          「全くオスカー様、ここまでジュリアス様を引きずってきたのですか?」          「あぁ、そうだ。どうしても嫌だと仰るから・・・・」          「そう言うときはこうするのですよ!どっこらしょっ!」          「ぎゃぁぁぁ〜・・・・」           森の中にジュリアスの雄叫びが響き渡る。ヴィクトールが何をしたかと言うとジュリ          アスの身体を持ち上げると肩に担いだのだ。まるで、材木を肩に担いでいる状態。何と          か離してもらおうとヴィクトールの背中をポカスカ殴るがそんなものヴィクトールにと          ってはネコが背中を揉んでいるようなもの・・・。          「はっはっは!ジュリアス様、気持ちが良いです。最近運動不足のせいかコリが酷くて」          「私はそなたのコリを解消しているのではないっ!!早く降ろさぬか!おい、オスカー何           をそこでボケーッと見ているのだ!何とかせんか!!役立たず!」           ジュリアスはもの凄い剣幕でオスカーを窘める。オスカーはその剣幕にちびりそうに          なりジュリアスの視線の届かない場所に移動する。          「おい!ヴィクトール早く行こう!!」          「そうですね。」           そして、2人はジュリアスを拉致って走り出した・・・。          「離せぇぇぇ〜。ばか者ぉぉぉ〜」           ジュリアスの叫びは寂しく木々に吸い込まれた。
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                             そしてまだ続くって言うわけですみません。